20数年前くらいから、HIPHOP音楽やラップのブームがあってストリートファッションともにストリートダンスも流行ってきて、東京のスポーツジムでもプログラムスケジュールにHIPHOPが組み入れられるところが出てきました。
楽しく緊張感のある人気のダンスインストラクターのレッスンは盛況でしたが、ほとんどのクラスはまだまだ参加する人も少ない状況。ましてや、ダンススクールやダンススタジオでは30歳以上はお断りといったような雰囲気でした。
その当時人気のダンスインストラクターと話したこともあるのですが、「マーケットを拡げる為には(自分たちが稼げるようになる為には)中高年のダンスマーケットを拡げなければ」と使命感に燃えていて、実際彼は、自身の発表会で「Over 40(フォーティー)」という枠で40歳以上の生徒達を募集してステージに上がらせていました。

あれから約20年。 学校の授業にもダンスが採用されるようになり、インスタやtiktok等のSNSの影響もありダンス愛好家の人数は当時とは比べようもなく増えてきました。

中高年のダンス熱も非常に高まりましたが、ダンススタジオのダンスレッスンに皆が通うようになったかといえば、少しは増えたかな?という程度です。 まだまだ中高年向けに特化したダンスレッスンは珍しく、教室でもステージでもどちらかと言えばキワモノ扱いです。言葉が悪くてすいません。

それではダンス熱が高まった筈の中高年はどこに行ったのでしょう?

「ZUMBA」や「リトモス」等の南アメリカで生まれたダンス系のスタジオプログラムがスポーツジム等で中高年に大変な人気になっています。
クラスは超満員。ジムのレッスンでは飽き足らず、各インストラクターが主催する各サークルも熱気で溢れています。

「ZUMBA」については、その愛好家が日本でも1200万人いるとも言われています。

何故、それ程の人気になったのでしょうか?

難しい振りはほとんどないのでインストラクターの動きを真似していけば徐々に踊れるようになり自信がついてきます。自由度が高く、ストレス発散や解放感が味わえ、加えて一体感の雰囲気がのめりこむ理由となります。発汗作用もありスポーツした!という満足感も味わえます。ネット等で販売しているZUMBA用のカッコよくカラフルなデザインの衣装も人気の秘密です。

本来なら、ダンス好きの中高年の需要を取り込まなければいけなかったダンススタジオやダンススクールは何が悪かったのでしょうか?

私は次のように考えます。

結局 ★「ダンスを楽しみたい!」

というニーズに応えられなかった という事でしょうね。

中高年の方たちは、今更芸能界を目指しているわけでもなく「もっと上手くなりたい」よりも「もっと楽しみたい」ニーズが高い。
楽しむ為には、レッスンで使う音楽も懐かしい曲や流行っている曲がいいわけで、見られているという緊張感やスリルを味わうために、グループ分けして踊るとか自分たちだけで踊らせるとかレッスンの工夫もほしい。
レッスンは冗談をいったり笑いが必要で、レッスン中にも生徒と先生の声掛けも大事。

基礎練が大事という事で、例えば「ランニングマン」を永遠とやったり、先生と生徒の会話もなく、決められたルーティンを黙々とこなす。
こんなレッスンはイヤだ、って中高年の方いますよね。
ダンスインストラクターの若い先生も芸術家肌の方が多く、なかなか分かっていただけないのですが、このあたりをよくご理解いただきたいものだと思います。

中高年のダンス

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